店長からのごあいさつ



拝啓

この度は『いちご亭』のホームページへお立ち寄りいただきましてありがとうございます。
オーナーシェフの田村實(たむらみのる)です。
自己紹介も兼ねてごあいさつをさせていただきます。


●チーズケーキとの運命的な出会い

僕は渡良瀬川の流れる茨城県の古河という寺町の出身で、幼少時代は自然豊かな土地で過ごしました。
当時の日本はまだ今のように物で溢れているわけではなく、おやつには焼き芋があれば上出来という頃で
「うまいものが食べたいなぁ」という思いを抱きながら育ちました。

そんな気持ちが高じて最初はパン屋になろうと思い板橋にある叔父のパン屋で修業を始め5年ほど経ったころ
弟がボーイとして勤めていた『六本木クローバー』(当時日本のチーズケーキの草分け的な有名店)の
チーズケーキと運命的な出会いをしました。

当時の日本でチーズと言えば6Pチーズぐらい。僕自身の味覚がまだ未熟だった事もありましたが
生まれて初めて出会ったそのチーズケーキの味は衝撃的なものでした。
思えばこのチーズケーキとの出会いが僕の人生の大きな分岐点だったと思います。

このチーズケーキに惚れこんだ僕は『六本木クローバー』に入り2年半修業しました。
その後3、4カ所のお店を経たのち今の店『いちご亭』を構えるに至りました。


●手作りで「1番おいしいものを、お客様へ・・・。」

『いちご亭』のモットーは「1番おいしいものを、お客様へ・・・。」です。

最近ではコンビニエンスストアやスーパーでもケーキを購入する事が出来るようになりました。
きちんと衛生管理された機械仕掛けの大量生産ラインに乗って作られたケーキ。
生産側としては安全で手間も人手も省ける。商売の事を考えたら本当に効率的な方法です。

しかし僕はあくまでも手作りにこだわり、1番おいしいものを作ってそれをお客様にお届けしたいと強く思うんです。
手作りのメリット、それはその日その日の素材の調子を見て
1番おいしい状態をお客様に提供できる事。

商売の事を考えたら効率のいい機械化という方法もありますが、
やはり僕は機械では出せない手作りならではのおいしさをお客様にお届けしたい、
そのための努力は惜しみたくないと思っています。


●「一期一会」

「ご挨拶・由来」にも書きましたが『いちご亭』という店名の由来は
「一期一会(いちごいちえ)」という言葉です。
「一期一会」とは「一生に一度だけ会うこと。人との出会を大切にしよう」という意味です。

僕は納得するおいしいケーキを通じて人の出会いの素晴らしさを大切にしたいと思っています。
それは、お客さんとの「一期一会」のコミュニケーションの中で、
おいしい物を作りあげていくことだと思っています。

今まで足を運んでくださった方も、これから足を運んでくださる方も『いちご亭』にある
「一期一会」のおいしい物に出会っていただき喜んでいただきたい、
ただ毎日そう思いながら厨房に立っています。

僕はお客様とのコミュニケーションあっての『いちご亭』だと思っています。
「美味しかった」と言われれば励みにもなりますし
「美味しくなかった」と言われれば、よし頑張ろう!という気持にもなれます。

我々はこれからもそんな皆様の声を、「一期一会」を大切に、
おいしい物を作り続けていきたいと思っています。
これからも『いちご亭』発信の
「一期一会」の喜びがおいしい物と一緒に皆様の心に届きますように・・・。

今後も『いちご亭』は1番おいしい物をお客様へお届けしていきたいと思っています。
どうぞこれからも宜しくお願い致します。


敬具